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  • 執筆者の写真Dog Homestay FLUFFY DOG

Breeders


ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ Polish Lowland Sheepdog

すっかり放置していたこちらのブログ。


以前の記事から1年以上経ってしまいました^^;


この記事も書きかけのままずっとほっぽらかしていたものを思い出して書き上げました。たまには更新しなくっちゃぁ。。


さてさて、もう去年の話ですが、とても哀しいことを聞いてしまいました。


ふわふわむくむく愛しの大吉。

大吉はポーリッシュ・ローランド・シープドッグという犬種です。


その大吉を産んでくれたお母さん。

大吉は今11歳。

大吉のお母さんは大吉を1歳前後に産んでいるようなので現在12歳くらい。


信じられない事に…去年まで繁殖に使われていたそうです。

今はどうなのかわかりませんが、人間に換算したらもう70とかのおばぁちゃんです。


愛しい大吉を産んでくれたお母さんなのに。

今、どんな環境でどのように過ごしているのでしょう。

いったい今まで、どれだけ繁殖に使われて来たのでしょうか。


大吉の前にも産んでいるそうなので多分初ヒートから産ませられ…11歳になってまでも…(TT)聞いた時には泣けて泣けて仕方がありませんでした。


ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ Polish Lowland Sheepdog

私は大吉のPRA(進行性網膜萎縮)が発覚した時、このブリーダーに電話をして大吉の遺伝性疾患の件を伝えました。


でも、そんなもの知らない、それは何なんだ、そんなものうちでは発症していない、といった不誠実なお返事しかいただけませんでした。


でもこれでわかったことがあります。

知らない、ということは、きちんとしたブリーダーであるなら知っておくべき遺伝性疾患を知らずに繁殖している、ということ。


知っていたとしたら、知っているのに選択繁殖していない、ということ。


そしておそらく今も疾患を持ったコたちで繁殖し続けている、ということです。


このことだけで考えてもこのブリーダーは良いブリーダーと言えるでしょうか。

この犬種を愛するブリーディングをしていると言えるでしょうか。


私にはとてもそうは思えません。


ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ Polish Lowland Sheepdog

そしてとても残念な事がもうひとつ。


ポーリッシュのバックヤードブリーダーが存在するようです。


バックヤードブリーダーとは、ただただ自分たちの楽しみのため、欲求を満たすためだけに、もしくは自分たちの利益のためだけに繁殖する人たちのこと。


血統、遺伝的疾患などにはまったく考えも及ばず、ただただなんの悪気もなく、自分の犬の赤ちゃんを見てみたい、自然なことなのだから一度は産ませてあげたい、親子代々ずっと血縁の犬と暮らしたい。


多頭飼いや外飼いで去勢避妊をしておらず、知らないうちに妊娠してしまった。


まさか自分が?と思った方も多いかもしれません。


だって自分の犬の赤ちゃんが見たかっただけ。

子供を産ませてあげたかっただけ。


ちょっとした小遣い稼ぎがどんどんエスカレートして繁殖を始めネットで飼い主を募って売ることを繰り返すようになった、などなど。


もう全ーー部ひっくるめて、バックヤードブリーダーと呼ぶのだそうです。


まさかまさかポーリッシュを素人繁殖してネットで売っているヒトがいるなんて!

自分の利益だけを考えるヒトたちの餌食になっているポンが増えているなんて!

本当に本当に残念、哀しいです。


痛みを受けるのはいつも、言葉を持たない犬たちです。

自分の利益、楽しみだけを考えるブリーダーやバックヤードブリーダーたち。

仔犬を求めて群がる人間たち。


忘れてはいけないことは


買うヒトがいなければ彼らは存在できない、ということです。

生体販売しているペットショップでは何も買わない。

オークション、ショップに出しているブリーダーからは買わない。

バックヤードブリーダーと呼ばれる素人繁殖しているヒトからは買わない。

あなたの支払ったお金はブリーダーやバックヤードブリーダー

パピーミル、生体オークションの運営資金になるということ。

痛みを受けるコを産み出す手伝いをしているということ。

保護センターなどでさみしく犬生を終えなくてはならない犬を増やす手伝いをしているということ。


ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ Polish Lowland Sheepdog

この事実を忘れてはいけません。


そして、ポーリッシュ・ローランド・シープドッグに限って言えば、この犬種のブリーダーは本当に少なく、一緒に暮らしたいな…と思った時の選択肢は非常に少ないと思います。


でも、縁あってこの記事にたどり着いてくださった方たちは、このふわふわむくむく愛らしい犬種の未来のために、まるで人間のように感情豊かな愛しい彼らのために、正しい選択をしてくださると信じています。



追記:大くんの遺伝性疾患についての新しい記事もぜひご覧ください。




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