何年か前に書いたこちらの
この記事は今でもかなりのアクセス数があり、問い合わせをいただくこともあります。
どうしてもポーリッシュ・ローランド・シープドッグが欲しくてこのブリーダー、バックヤードブリーダーから買ってしまった。そのせいか気性が荒くてどうにもならない。
病気がちでかわいそう。
どうしたらいいか教えて欲しい。
そんなブリーダーとは知らなかった。
きちんとしたブリーダーを教えて欲しい。
この記事を読んで自分の無知さを実感した。
このブリーダーで買ったことを後悔している。。などなど。
オーナー側の身勝手なものも含め、様々な問い合わせがあります。
自分の犬を愛おしく想う気持ちはみんな同じで、ずっと健康でたくさん長生きして欲しい、できる限りのことをして育てていこうと決めて迎える犬たち。
なのにまさか産み出す側がブリーディングの時点でわかっているのに防ごうとしていないなんて。。
とても信じられない気持ちでショックを受ける方も多いようです。
今日本にいるポンのほとんどがこの犬舎出身の犬だと思われます。
そしてお父さんはみんな一緒で外国出身ということが売りのようですが、お母さんは日本で生まれ育ったポンに変わりはなく。。この先どのような疾患が出て来るかもわかりません。
もちろん全てが繁殖のせいだとは言いません。でも選択繁殖すれば防げる疾患があることは事実です。
そしてその犬舎出身の大吉の今ある疾患の全てが遺伝的疾患です。
このブリーダーは今もこれからも自分の生活のことだけを考え、ポーリッシュ・ローランド・シープドッグの未来のことなどは一切考えず、都合の悪いことは見て見ぬ振りをして繁殖を続けていくのだろうな、と思うと胸が苦しくなります。
とにかくこの方たちにはポーリッシュ・ローランド・シープドッグのブリーダーをやめていただきたい。
以下に書いたものは、以前の記事に書い
たバックヤードブリーダーが仔犬のオーナーを募集していた時にブログに書いていたものです。
「今が良い、今さえ良ければいいと思う方にしかお譲りしません。遺伝性疾患がどうの、アレルギーがどうの、などと面倒臭いことを言って来る方はお断りします。軽く仔犬くださーい!みたいな感じの方大歓迎!」
みたいな感じだったかと思いますが、犬を商品としか思っていないブリーダーの気持ちはこの言葉に尽きると思います。
本当に恐ろしい。
そしてこの言葉を読んでなおこのバックヤードブリーダーから仔犬を求める人たちがいることがさらに驚きでした。
こうした繁殖を繰り返す人たちは、自分が犬たちにとって残酷なことをしているとは思ってもみない人も多いようなので、この彼女もそうかもしれません。
こうしたヒト側の都合だけでの繁殖、安易で適当な考えで産み出される商品としての犬たち。
その痛みを受けているのは今横に寝そべっている愛しい愛しい犬たちです。
最近は殺処分ゼロもとても大きく取り上げられていて、それはとても素晴らしいことだと思いますが、根本的にそういった犬が減った訳ではなく、センターにいる犬がいなくなっただけ、ボランティアさんが引き出しているだけ、ということも、あまり知られていないことですよね。
私は老犬ホームなどに預けられる犬たちもそうですが、ただ生きてさえいれば良いとは思えません。
行政側もショップやパピーミル、生体オークション、ブリーダー、バックヤードブリーダーなどの安易に産み出す側をゼロにする運動にもっと力を入れてくれたらいいのにな。。と思います。
そして最近のSNSなどへ公開するのに面白い写真を撮りたい一心で無理な体勢や嫌なことをさせて写真をとる方、多いですよね。
わざと変な方向にボールを投げて体をひねらせたり、何度も無理な体勢でジャンプさせたり。。おやつが欲しくて一生懸命な姿を見ていると本当に辛い。
泣けてきてしまいます。
大吉も若い頃に手術をした膝蓋骨外方脱臼。
この膝蓋骨や股関節の問題に関してもポーリッシュの罹患率は絶対数が少ないのでレトリバーを軽く超えるそうです。
そういったことも含め、犬を迎える前、迎えた後に調べてみること、自分の犬について知ることは本当に大切です。
犬たちは関わった人間に全てを決められてしまいます。
自分たちで選ぶことはできません。
私たち人間に全てを委ねることしかできません。
そのことをよく考えて、少しでも快適に過ごせるように
少しでもサポートできるように
彼らのことをもっとよく知ろうとしてみましょう。
最後に、何度でも繰り返してお伝えしたいこと。
買うヒトがいなければ彼らは存在できません。
生体販売しているペットショップでは何も買わない。
オークション、ショップに出しているブリーダーからは買わない。
バックヤードブリーダーと呼ばれる素人繁殖しているヒトからは買わない。
あなたの支払ったお金はブリーダーやバックヤードブリーダー
パピーミル、生体オークションの運営資金になるということ。
痛みを受けるコを産み出す手伝いをしているということ。
保護センターなどでさみしく犬生を終えなくてはならない犬を増やす手伝いをしているということ。
どうか忘れないでください。
今あなたの隣にいる犬たちのお母さんとお父さんのこと。
少しでも考えてみてあげてね。。