先日、ある仔犬販売もしているトリミングサロンのブログを何の気なしに読んでいたら
本当に普通に「明日は仔犬を仕入れにオークションへ行く」
と書かれていました。
えぇ!?
あーそっか、この人たちにとっては本当に普通のことなんだ…。
私たちにとっては、なにものにも代えがたいたったひとつの命だけれど、この人たちにとっては本当に商品なんだな…。
あまりに普通に書かれていたのでとてもビックリしました。
そしてまた何頭もの新しい命が誕生しているとありました。
こんなにたくさん産まれているのに、まだ仕入れに行くの?
知人に聞いた話ではこのサロンは子供が産まれたら有料で引き取るから…と男の子と女の子の購入を勧めることもあるそうです。
もちろんこうしたショップで遺伝的疾患を気にしているなんてことはないでしょう。
何も知らない飼い主さんは、このコの子供が見てみたい、と自分たちで相手を見繕ってきて交配してしまうこともあるかもしれません。
もしなにかしらの疾患を持って産まれているにも関わらず繁殖を続けていたら、その子供、また次の子供も…苦しむ犬たちが延々と増え続けることになります。
ポーリッシュローランドシープドッグの大吉も膝蓋骨外方脱臼で足にボルトが入り進行性網膜萎縮で将来的に完全に失明します。
これはブリーダーがきちんとした選択繁殖をしていてくれれば防げた遺伝的疾患です。
痛みを受けるのはいつも何の罪もない犬たちです。
そして私たちがこうしたショップで犬を購入したお金はそのお店はもちろん、その裏にあるブリーダーたちの生活を潤すことになり、また新たな痛みを受ける犬を増やすことになります。
生体オークションやパピーミルを運営する人たち
犬を商品としてしか見ない人たちを私たちが助けているだなんて。
まったく、そんなこと思いもよらなかったと言う人たちも多いかもしれません。
なんとなく、ショップで売れ残ったコたちはどうなるのかな?
ショーウィンドウに並ぶ仔犬たちはどこからくるのかな?
私の隣にコロンと眠っている可愛いこのコのパパやママはどうしているかな?
そんな風に思ったことはありませんか?
きちんとしたブリーダーが、きちんとしたショップが、自分のところで産まれた可愛い仔犬をオークションに出すでしょうか。
ネットで売るでしょうか。
見ず知らずの人に飛行機で空輸するでしょうか。
命をセールで叩き売りするでしょうか。
産まれてくるコが苦しまぬように今後の犬種の未来のために、と遺伝的疾患を排除する交配をしているでしょうか。
その場でお金さえ払えば命を買うことが出来る…
おかしいと思いませんか?
せめて、私たちに出来ること
生体販売しているショップでは何も買わない。
ペットショップ、オークションに出しているブリーダーからは買わない。 個人で素人繁殖している人からは買わない
彼らにお金が回らないように、お金を使わないようにする。
極論ですが、もし日本中の人が誰もペットショップで仔犬を買わなければ
商品を買わなければ、苦しむ犬がいなくなるのに!!
わがままな私たちを限りない無償の愛で受け入れ、癒してくれる犬たちのために
小さい事かもしれないけれど、私が出来る事をしようと思います。